Fucking My Life ! 四十にして惑う

四十のおっさんに降りかかる災難のあれこれ

45歳の肉体改造。細マッチョへ-

訳あって私は今年46歳になる独身のオッサンだが、タニタ 体重・体組成計 インナースキャンデュアル スマホ対応 ブラック RD-903-BKに乗っかると体内年齢は「30歳」と表示される。体脂肪率や内臓脂肪レベル、筋肉量や基礎代謝量が総合判断されて実年齢より15歳も若いというのだから、機械の方も少しは「エクセレント!」とか「インクレディブル!」などとおだてて、オッサンのテンションを上げてほしいと思うのだが、それにしても性能は本当に申し分なかった。1年前に購入した際はもっと高かった気もするが、筋肉と脂肪を本当にきちんと分けて計測できるヘルスメーターは他に見当たらなかった。ダイエットを検討している方には自信を持ってお勧めする。

180センチに届かない身長の私だが、1年前には体重が80キロを超えていた。体脂肪率は18%を超え20%になることもあった。自営業だったが仕事が激減したことで暇を持て余したうえ、女性の目も近くになかったことが体重増加に拍車をかけていた。このままではいけないとダイエットを決意。ダンベルや自重を使った筋トレで基礎代謝を上げつつランニングによる脂肪燃焼を試みたが、効果はあまり上がらず一進一退が続いた。

思い当たる理由はいろいろあるが、まず、低収入で32,000円の安アパートに住んでいたことだろう。6畳一間に物があふれ、腕立てや腹筋を行うだけのスペースがない。それだけのスペースを作るまでが億劫であり、できたとしても周囲を物に取り囲まれてなんとも息苦しいのだ。また、手を伸ばせば届きそうな所に本棚や机、テレビなどがあれば、腕や脚を動かすことを本能的に躊躇してしまう。それだけではない。ちょっと話が逸れるが、安普請のアパートの1階の部屋については、たとえ賃料が安くても決して住んではいけない。安いのには十分な理由があるからだ。そう、私の部屋はひどい湿気、バスルームの排水溝の頻繁な詰まり、流し台周辺の隙間などから発生・侵入するムカデ、ダンゴムシ、ゴキブリ、マダニ、南京虫、コバエ、クモ(これはあえて殺さずにいた)の巣窟となったのだ。押し入れを開ければカビが飛散するが、湿ってヌメっているものさえある。このような部屋の床で寝転んだり伏せたりしながら息を荒げてエクササイズするのには毎回かなりの決意を要した。かといって遠くのジムに通う元気もお金もないため、結果として付近の公園の遊具や鉄棒などを利用することになるが、天候(雨)や季節的なもの(暑さ・蚊)に左右されて続いたり続かなかったりといった状態だった。さらに、このような状態で体組成計に乗り効果が上がらなければますますやる気が削がれる。だが、最大の理由はやはりモチベーション、目に見える明確な目標がないことだった。

しかしこれらすべての状況が一変する。廃業し就職したことによってである。私はとある会社のルート配送の職に就くことになったが、そこには比較的大勢の同僚がいて、図らずも女性の比率が高かった。その中で好みの女性が3人いた。妙齢のセクシ-でスタイル抜群の謎の独身女性と、明るくてキュートでボインな人妻と、少女漫画から飛び出して来たかのようなスレンダービューティーだ。無論、配送先の幾つかにも数人のカワイ子ちゃんがいるのだ。

ところで私は下衆の極みである。正確には過去形であり現在は心の中で更生しているつもりだが、事実婚の女性と愛人に8年もの長きに渡って二股をかけていた私は、愛人を捨てて事実婚の女性の元に戻ったつもりが時すでに遅し、結果として二人の女性を同時に失うという憂き目に遭っていた。以来、無頼に生きて久しい。安アパートで安酒を食らいその日暮らしの生活を送ってきた。セカンド童貞となり恋愛の仕方も忘れてしまった。20代の頃は社内の美人を代わる代わるデートに誘い出していたのに、今ではこの3人の女性の前では借りてきた猫、蛇に睨まれた蛙。会話はおぼろでシッチャカメッチャカ。メタボになり、収入が下がるが生え際は上がり、服はヨレヨレ、車はポンコツ、部屋にはムカデと、もはや完全に男としての自信を失った私は、好みの女性を前に手も足も出なくなってしまっていた。

が、3人の大変に美しい女性たちを身近にすることで昔を思い出し、私はここでリバイバルを決意する。すぐさま虫の出る安アパートを解約し、陽当たりと見晴らしと風通しのいい小さな山の中腹にある小奇麗なアパートに引っ越した。2DKのうちダイニングルームと1部屋をトレーニングルームにすることだけが目的ではなかった。起伏に富み多少の自然が残る退屈しないランニングコースがそこにあるからだった。

 

経緯については別稿について詳述するが、冒頭に書いたように効果は劇的なものだった。 環境を変えてからの1年で体重は10kg減の70kgに、ウエストは6cm以上引き締まった(細マッチョ化については後ほどご覧いただくこととする)。ここまではすべてが順調だった。いや、もちろん肉体改造に関してのみである。が、喜んだのも束の間である。45歳の肉体に待ち構えていた過酷な運命についても同時に語らなくてはならない。

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